The 3072165th Summer──


犬死にマグナムトルネード

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過去の日記

08/01(金)

冷房をつけて寝たせいか、のどが痛い。あう。これがまともに冷える冷房というやつなのか……。

仕事で銀座行く。いいところだ。おしゃれな服とかがいっぱいある。といっても買わないけど。つぎはこぐといっしょに行こう。

08/02(土) 「東京こぐまらんど♪第30話」

おぱなち。

(JR市ヶ谷駅にて。帰りの電車を待つホームに、鳥海山と月山の写真が載っている東北旅行の広告ポスターが貼ってあった)
オレ「Mt. ChokaisanとMt. Gassan?」
こぐ「……めちゃくちゃだね」
オレ「これはやっぱりMt. ChokaiとMt. Gasにするべきだよね」
こぐ「違う。ChokaisanとGassanでいいよ」
オレ「……まぢで?」
こぐ「うん」
オレ「だって、それだと外国人には山ってわかんないよ」
こぐ「いいの! sanは山だよ、そのくらい覚えろよ。外国人、少しは日本語覚えろよう」
(荒れるメイドこぐま。一体学校で何があったのか……とにかくオレの出番だ)
オレ「よしよし、よしよし。こぐいいこなんだよ」
(髪を撫でて必死でなだめるオレ。ちょっと元に戻るメイド)
こぐ「ねえきよ、外国人は何で富士山をフジヤマって言うのかなぁ」
オレ「うーん、多分昔の日本ではフジヤマって言ってたんじゃないのかなぁ」
こぐ「じゃあやまにしようよ、やま。『さん』じゃなくて『やま』」
オレ「ちょうかいやまと……つきやま?」
こぐ「違う。がっやま」
オレ「……がっやま?」
こぐ「がっやま。決定。がっやまだよ。覚えろよ外国人、がっやまだよ」
オレ「……」
(なす術もなく立ち尽くすオレ)

なんか最近は電子レンジ(1週間未開封)の箱に書いてある「あたためが速い700W」という文句が「あきらめが速い700W」に見えたりして、オレどうしちゃったんだ……とか思ってたんだけど、よく考えたらオレ風邪なんだった。
 ということで、昨日はこぐと一緒にそうめん食べて、酒をちょっと飲んだあと、ひとりでぐったり寝る。まあ本当はこぐに「風邪のときはお酒のんじゃだめなんだよ」とか言われたんだけど。クーラーは除湿のみで。

今朝の話。少し調子はよくなったけど、まだ節々が痛む。
 ゴミを出して、宅配の布団を迎撃。おふとんー。おふとんだよー。

こぐに洗濯をお願いしてしまった。忙しいのにすまぬ。
 そのあとまっくでごはん。TVCMで「お時間計らせていただきますー」とかやってるらしいけど、中野店の店員さんはやってくれなかったので、こぐ大不満。

四谷について、それぞれ別行動へ。オレはShampooに髪を切りに行く。
 Shampooは相変わらず大行列だった。1時間近く待たされるので、中野あおいで買っておいた、週刊プロレス増刊のWWE特集を読む。
 チノパンに大ブーイングが起こっていたことを初めて知った。いや、そりゃフジの火曜深夜の某ワードアートの内容はあんまりだと思うけど、だからといって女性1人を1万人超で取り囲んでカエレコールの大合唱、ってのも同様にあんまりだろう。フジのワードアートの番組製作スタッフも、自分たちがファンに憎まれていることを知っているなら(「知らないはずはない」という認識は甘いか?)、もっとブーイングに反応を返せそうなキャラを出すべきではなかったか。ガレッジセールとか。
 しかしこのWWE増刊、52Pオールカラーで420円ってのは驚異的なコストパフォーマンスだな。プログラムが2000円もしたのは何だったんだ、って感じ。

でまあ、髪切る。なんかもうどんどん高校生時代の髪型に戻りつつあるなぁ。
 そのあと、かつての帰宅コースを散策したあと、わかばでガラナとたい焼き。ここも遠くなっちゃったな。事実上もうここには土曜しか来られなくなったからなぁ。ガラナを水代わりに飲んでいた頃が懐かしい。

新宿に行く。引越直前に発掘された腕時計の電池とバンドを交換。
 であとはまあルミネスタバでだらだら。

08/03(日) 「東京こぐまらんど♪第31話〜第33話」

おぱなち。

こぐ「ねえきよ、きよはだんなつぁま?」
(早稲田通りを2人で歩いていると、突然メイドこぐまが聞いてきた)
オレ「だんなさま? きよだんなさまなの?」
こぐ「こぐが聞いてるんだよう。きよはだんなつぁま?」
オレ「だんなさま……」
(だんなさま……だんなさま……! ああ、うっとり)
オレ「だんなさま! きよだんなさまっ」
こぐ「えへへー。きよ、だんなつぁまなんだよね。で、こぐはおくつぁまなんだよね」
オレ「うん、きよだんなさま。こぐおくさま」
こぐ「えへへー。にゅう〜」
オレ「にゅう〜」
(歩きながら別世界にいるオレとメイド。危険なのでよい子はまねしないでね)
こぐ「にゅう。だんなつぁまはねえ、おくつぁまにね、おこづかいをくれるものなんだよ」
オレ「……は?」
(オレだけ凍りつく)
こぐ「きよ聞こえなかったの? だんなつぁまはね、おくつぁまが遊びに行くときはね、おこづかいをあげなきゃいけないんだよ。おくつぁまは、毎日毎日一生懸命家事をやってるんだからね」
オレ「……」
こぐ「にゅふ〜。こぐねえ、今日はまりちんとかいちょーと3人でいっぱいいーっぱい遊ぶの。だからねえ、おこづかいちょーだい♪」
オレ「へえ……まあ、こぐ毎日大変だもんね。たまには息抜きしなきゃね」
こぐ「にゅ〜。こぐねえ、今度大阪に遊びに行くの。大阪行く時もおこづかいくれりゅ?」
オレ「……。じゃあ、まあ、あとでね。ここで現金出したら危険だからね」
こぐ「にゅう〜〜。だんなつぁま、だいすきー」
オレ「にゅう。こぐ大好き……」

(ちなみに大阪ってのはどうやら学会のことらしいよ)

(2人で四ッ谷駅へ向かう途中、交差点近くで道路工事の現場を発見した)
オレ「あ、道路工事だ。おにいたまいるかなー」
こぐ「いるかなー」
(工事現場の中央には、直立不動の薄っぺらな等身大人形が立っていた)
オレ「あ、おにいたまがいた。こぐ、おにいたまだよ」
こぐ「違うよ」
オレ「……違うの?」
(別のおにいたまなのか?)
こぐ「これ、いとこのたっくんだよ。ほら、折り畳みじゃなくて組み立て式でしょ」
オレ「組み立て式……?」
(人形をよく見てみると、折り畳み型の特徴である、腰部分の巨大な継ぎ目がない。前側に回りこんでみると、右肘関節から先が回転可能な別パーツになっていた。左手は固定式で、掲げた黄色い回転ランプが光るようになっていた)
オレ「へえ、これが組み立て式なんだ……」
こぐ「たっくん、またねー」
オレ「……またねー」
(2人で手を振ると、いとこのたっくんは何も言わず、ただ静かに笑った)

(数日後、2人で四谷を歩いていると、同じ場所にまた同じ形の等身大人形を発見した)
オレ「あ、たっくんだよ、こぐ」
こぐ「え?」
オレ「ほら、こぐのいとこのたっくんだよ。今日もがんばってるよ」
こぐ「……何言ってんの、あれは別の人だよ、たっくんじゃないよ」
(不思議そうな顔をするメイドこぐま)
オレ「え……だって組み立て式だよ」
こぐ「組み立て式だけどたっくんじゃないよ。たっくん右利きだもん。左手でランプ持ったりしないもん」
オレ「え?」
こぐ「たっくんとはめったに会えないの。お正月もお盆もなかなか会えないの。しゅん」
オレ「うーん……」
(たっくんではないらしい等身大人形を見ると、左手にランプを持ったまま、右手を振って車を誘導していた。……あれは右利きじゃないのだろうか?)
こぐ「きよ、ほら行くよ! 置いてくよ!」
(気がつくと、すでに交差点の信号は青になっていた。横断歩道を渡る人々は、すでに反対側に近づいている)
オレ「あう、こぐ、待って〜!」
(たっくんではない等身大人形に手を振って、横断歩道を渡った。等身大人形もこっちに手を振ってくれた)

(スタバにて。オレはチャイティーラテ、メイドこぐまはバニラフラペチーノを飲みながら、それぞれ作業中)
こぐ「もうない」
(メイドが空になったフラペのコップをストローでずずっと吸った)
オレ「あう……ごめん、ちょっと鼻かんでくるね」
こぐ「うん」
(しょんぼりするメイドと、1/3(ベンティサイズだったので180mlくらい)くらい残ったチャイラテを置いて、トイレに行くオレ)

(鼻をかんだついでに手を洗おうと思ったら、手洗い場でやたら丹念に手を洗っている人がいて、随分時間がかかってしまった)
オレ「ただいまー。さて……あれ」
(チャイラテを飲もうとしたら、いつのまにか空っぽになっていた。氷しかない)
こぐ「もうない」
(心底しょんぼりしているメイド)
オレ「……。もうないねえ」
(2人でしょんぼりしているところへ、新製品のサンプルを持った店員さんがやってきた)
店員「失礼します! ただ今、来週水曜から発売される新製品のカクテル風ドリンクをお試しいただいております。召し上がってみませんか?」
こぐ「あ、はい」
店員「こちらはハーブティーとレモネードをベースにシェイクした飲み物となっております! おふたりの夜の熱いひとときを盛り上げたい時にお飲み下さい! あ、こちら後ろから失礼いたします」
オレ「はあ……いただきます」
(小さいコップを1人1杯ずつもらった)
店員「それでは、おくつろぎのところお邪魔しましたっ」
(急いで離脱する店員さん)
オレ「いただきまーす」
こぐ「いただきまーつ」
(ちょっと飲んでみると、確かにこれはうまい)
オレ「おいしいねえ」
こぐ「こぐ、ハーブティー苦手だけどこれは飲めるよ」
オレ「うん、おいしいねえ」
(1/3くらい飲んで、作業に戻るオレ)
こぐ「……もうない」
オレ「あ、オレの飲ん……う」
(オレのコップを見ると、こっちもすでに空っぽになっていた)
こぐ「もうない」
(空になったオレのコップを見ながら、心底残念そうに言うメイド)
こぐ「もうない」
オレ「こ、こぐ……?」
こぐ「もうない……」
オレ「……」
(がっくりと肩を落とすオレとメイド)

08/05(火)

その後、復活させた腕時計を見てこぐ激怒とかまあいろいろ。風邪は治ってない。

キン肉マンII世見る。チームアングルの跳び箱……。ゆでたまごも例によってWWE好きだなぁ。

夜はパスタつくりながらこぐを待つ。塩がないことが発覚!! 挽き肉をバターとコショウだけで炒めることに。
 でまあ、豚挽き肉強化のミートソースパスタを2人で食べる。はー。にゅう。

08/06(水)

病院行きそびれた。うぐう。明日こそ耳鼻科に行かねば。

でまあこぐ多忙のため、NEWSには1人で行くことになりそうだよ。

08/08(金)

鼻は治ってきた。あとはのどだなぁ。

四ッ谷駅に「ワクワク発オモイデ行」という旅行広告ポスターがあったんだけど、それを見て「オモイデかよ!!」と思ってしまうオレはおかしいのか。

「みんGOLオンラインはじめ隊」っていうADSLサポートサービスがあるらしいけど、18:00までしか受付しないってことは、仕事してる人はいつ頼めばいいんだろうか?

08/10(日) 「東京こぐまらんど♪第34話〜第35話」

くそーなんでこんな時にノートを会社に忘れるのか……。
 いずれにしても体が全然動かない。昨日は市谷スタバで「光の帝国 常野物語」(恩田陸、集英社文庫)読む。夜は大戸屋でうなどん。

おぱなち。

(仕事で新宿郵便局の時間外窓口に並んでいる間、「ごはんつくるなら入ってていいよ」とメールを出したところ、修論でヘトヘトのメイドこぐまから激怒のメールが。返事でなだめても効果はなく、郵便物発送後、オレの自宅からPHSに着信が……あう? なぜ自宅?)
オレ「もしもし?」
こぐ『もしもしィ!?』
(思いっきり不機嫌そうな声。このままでは「結束バンドでぶるん絞首刑」は確実だ)
オレ「あ、あう……ごめん」
こぐ『きよいまどこ?』
オレ「あう、あう、新宿だよ」
こぐ『……!! こぐは修論中断して急いできたのに、まだ新宿なんだ。……じゃあ、こぐ明日も早いからもう帰るね。材料はきよが自分で処分してね!』
オレ「!! あ、あう……」
こぐ『こぐへとへとなのにきよのごはんがかりやらされるんだね!! これからもずーっと家事全部やらされるんだね!!』
オレ「ち、ちがうよう。今日はきよが作るよ!」
こぐ『いいよ。今日はこぐが作るよ』
オレ「いいって、無理しなくていいよ」
こぐ『じゃあきよ何時間くらいで戻るの?』
オレ「あ、あう。……30分」
こぐ『それって駅からきよんちまでこぐが歩いたときの時間じゃん。きよ何時間かかるの?』
オレ「あう、あう、あう……。じゃあ、45分」
こぐ『そんなにかかるの? じゃあこぐはいったいいつになったらごはん食べられるの!?』
オレ「あ……う……。ごめん、かなえにまかせた」
こぐ『早く帰ってきてね!!』
オレ「……はい」

(ぶるん絞首刑を覚悟しつつ急ぎ足で帰ると、うちの明かりがついていた。がちゃ)
オレ「た、ただいま……」
こぐ「あ、きよーおかえりー。早かったねえ」
(メイドがニコニコしている。なぜだ? さっきはあんなに怒ってたのに……)
オレ「あう、ただいま」
(中に入るオレ。その日の晩ごはんは焼肉だった。うまうまー)

(食べ終わってまったり)
オレ「にゅう。おいしかったー」
こぐ「ねえきよ、こぐはいいこ?」
オレ「いいこだよ。今日も忙しいのにご飯作ってくれたんだよ」
こぐ「あうあう、いいこ? こぐ勝手に中入ったのに?」
オレ「だって、入っていいってきよ言ったでしょ」
こぐ「あうあう、じゃあ、勝手にきよのパソコンでメールチェックとかしちゃってもいいこ? ちゃとの画面も勝手に見ちゃったけど」
オレ「うん……まあいいこだよ」
こぐ「あうあう、じゃあじゃあ、冷房パワー全開にして『ふーーー、だらーーん』ってしたけどいいこ? 勝手にしゃわあびてもいいこ? テレビの音量20にして(通常は10くらい)、へいへーい!って踊っちゃったりしたけどいいこ? 電子レンジであんかけ豆腐あっためたけど、鶏肉がぱんぱーんってはじけて、天井が大変なことになってたよ」
オレ「ぐっっ……」
(頭の中が真っ暗になって、一気に眠くなってきた。機嫌が直ったのは好き放題やらかしたからだったのか……?)
オレ「……。うん、いいこだよ。こぐいいこだよ……」
こぐ「にゅう。きよおねむ?」
オレ「おにぇむ……。こぐいいこ」
こぐ「うん、こぐいいこ。こぐいいこなんだよー」
(にこにこしながら、結束バンドの入っている棚をごそごそあさるメイド)

(その後のぶるん絞首刑の恐怖はあえて語るまい。ちくしょーなんで「締めると絶対ゆるくならないプラスチックバンド」などというものが存在するのか……)

もひとつおぱなち。

こぐ「にゃんにゃんにゃーん、にゃんにゃんにゃーん」
オレ「……」
こぐ「にゃんにゃんにゃにゃーん、にゃんにゃーんにゃにゃにゃーん」
(しばらく聞いていてようやく状況を理解したのだが、どうやらメイドこぐまは歌っているらしかった。メロディが皆無に等しいので分からなかった)
オレ「……こぐ、歌うまいねえ」
こぐ「えへへー。こぐおうたじょうずでしょう?」
オレ「うん、そうだね」
こぐ「こぐねえ、こぐまの森では歌姫だったのー。みんなにほめられたのー。にゅう〜」
オレ「う、歌姫ねえ」
こぐ「そうだよう、こぐ歌姫なんだよ。にゃにゃにゃー、にゃにゃにゃー」
オレ「……それ、なんていう歌?」
こぐ「ほえ、『天体観測』だよ。『みえないものをみよーとしてー♪』っていうあれだよ」
オレ「……まぢ?」
(人間の言葉だとメロディーがあるのに、なんでくまの言葉だとメロディーがないんだ?)
オレ「こぐ、もう一回くまの言葉で歌ってみて」
こぐ「ふえ? にゃんにゃんにゃーん、にゃんにゃんにゃーん」
(やはり、メロディはおろかリズムすら原形をとどめていない)
オレ「……?」
こぐ「にゅ〜、きよには難しいかな。ねえねえ、この歌なら分かる?」
オレ「どんな歌?」
こぐ「にゃーにゃーにゃー、にゃーにゃーにゃーにゃー、にゃーにゃーにゃー」
オレ「……ごめん、さっぱりわかんない」
こぐ「ちょおちょ、ちょおちょ、なのはにとまれ♪」
(待て待て待て、音節数が全然合ってないぞ!!)
オレ「ごめん、やっぱり全然わかんない」
こぐ「え〜? きよだめだめだね。音痴くまだね」
オレ「……。そ、そうだね……」
こぐ「にゃーにゃーにゃー、にゃーにゃーにゃにゃー♪」
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